こんにちは、あんず(@saki_anzu)です。
今回は聖剣伝説3 TRIALS of MANAのレビューをしていきます。
今作は90年代に発売されたスーパーファミコン用ソフト「聖剣伝説3」(以下オリジナル版)のリメイク作品です。
オリジナル版は子供の頃にプレイしました。大好きな作品の1つです。
先に言ってしまいますと、今作はかなりの良リメイクです。オリジナル版に若干のアレンジを加えていますが、当時の雰囲気は崩さずに上手く作られていますよ。
それでは、よろしくお願いします。
こんな方にオススメ!
- スーパーファミコン版、聖剣伝説3のファンの方
- RPGは好きだけど、あんまりプレイする時間の無い方
- 昔ながらの定番RPGが好きな方
個人的評価:★★★★★
- オリジナル版に忠実なリメイク
- 現代の水準でも見劣りしないよう、あらゆる面がパワーアップ
- アクション初心者やRPG初心者でも遊びやすい設計
- 会話が少なめのせいか、シナリオ展開に唐突感を感じる
- マルチエンディング。しかし周回プレイは作業感あり
タイトル | 聖剣伝説3 TRIALS of MANA |
機種 | PS4、Nintendo Switch、PC |
発売日 | 2020.4.24 |
ジャンル | アクションRPG |
制作会社 | スクウェア・エニックス |
想定クリア時間 | 20時間程度 |
目次
どんなゲーム?
オリジナル版を現代風に昇華させたリメイク作
シナリオやキャラクターは勿論、BGMや基本システムもオリジナル版をそのまま継承しつつ現代のゲーム水準に見合うレベルにまで引き揚げています。




オーソドックスな3D アクションRPG
ゲームシステムは3DアクションRPGです。戦闘中だけはアクションですが、他の部分は良くあるRPGです。レベルを上げ、装備を整え、冒険を進めていきます。また、いわゆるシンボルエンカウント方式を採用していますが、完全に敵に接触してから戦闘に入るのではなく、敵に近づくとその場で戦闘に入る感じです。

アクション部分は特別難しい操作もなく、誰でも遊びやすい設計になっています。


主人公は6人!?マルチシナリオ
ゲーム開始時に6人のキャラクターから1人を主人公として、2人を仲間キャラとして選びます。1度選ぶとゲームクリアまでその3人で進めることになります。
シナリオは主人公に選んだキャラによって変わるようになっており、実質主人公は6人いると言えます!

前作との繋がり無し
シリーズ物ですが、特に前作との繋がりはありません。強いて言えばゲーム内の専門用語が同じという程度です
ですので、聖剣伝説シリーズを全く知らない人でも問題なく遊べます。
良いところ
オリジナルの雰囲気を崩さず上手くリメイク
リメイク作品では時々オリジナル版からの変更点が多く、別物になってしまうことがあります。今作ではそんなことはなく、かなり上手くリメイクされています。




【グラフィック】
オリジナル版は2Dでしたが今作は3Dになっています。
聖剣伝説は独自の幻想的な雰囲気を持った作品ですが、それは3Dになっても失われずに再現されています。



【戦闘関連】
オリジナル版は現代の水準で考えると、アクションとしてはかなり短調です。しかし今作はアクションゲームとして、しっかり遊べるレベルにパワーアップしています。

操作感として近いのは無双シリーズや閃乱カグラシリーズあたりでしょうか。
ダークソウルやデビルメイクライのようなタイプではありません。
難易度自体はやや低めかな、と思います。個人的にはもう少し難しくても良いのですが、この辺は好みでしょう。
オリジナル版には無かった「アビリティ」の要素も追加され、戦闘に奥深さを与えています。

レベルアップの際にはポイントを割り振ってステータスを上げます。一定値まで上がるとスキルや魔法・特技を習得します。オリジナル版では、このポイントをどれだけ割り振れば魔法・特技を取得出来るのか分かりませんでした。なので場合によってはいつまでも魔法・特技を習得しないということがありました。
一方リメイク版では何を習得出来るか、事前に分かるようになっています。割り振れるポイント数自体も増え、自分の思い通りにキャラクターを育成出来るようになっています。

【BGM】
オリジナルの楽曲をアレンジしています。個々の好みはありますが、全体的に雰囲気そのままに曲の壮大さを更に引き揚げた感じになっています。素晴らしいアレンジ!
特にOPで使われるMeridian Childは良いですね。懐かしさも相まって、聞いてるとウルっときちゃいます。😂
↓トレーラーのBGMがちょうどそれです
戦闘難易度は易しめ。アクションが苦手でも楽しみやすい
アクションゲームは得意不得意が出やすいジャンルですが、今作は比較的易しめに出来ています。オリジナル版のファンだけど、アクション要素が強くなったのはちょっと…という方でも楽しめるようになっています。
難易度調整も出来ますので、逆に難しめの難易度が好きな方でもある程度楽しめると思います。総じて間口の広い作品になっています。

周回しやすい
今作はマルチシナリオとなっていて、選んだ主人公によって展開やラスボスが変わります。
そうすると何周もして全てのシナリオを見たくなるわけですが、今作はこの周回が非常にしやすくなっています。理由は主に2つ。
- 1周クリア時間が20~30時間程度
- 強さを引き継いで2周目に突入出来る
クリア時間はRPGとしては短めです。また2周目以降はレベルや装備を引き継げますので、爆速で攻略出来ます。

PS4だけじゃなく、Switchでも発売されています。Switchだとスリープ機能がありますのですぐに電源オンオフが出来て、手軽にプレイ出来るのも良い点ですね。
個人的に気になったところ
仲間同士の会話が少ない
オリジナル版に忠実に作られているためと思いますが、仲間同士の会話が少なく感じます。そのためか、シナリオも少々唐突感が…。
実は今作は追加シナリオがあります。そこだと結構皆会話するんですよね。今までお互いの名前すら呼ばなかったのに、追加部分になると急に名前も呼ぶようになる…これがあるためオリジナルのシナリオ部分の会話の少なさが際立っているように感じます。
味方AIの頭が悪い
ある意味オリジナルの忠実再現なのか…、味方の動きが正直悪いです。
特に回復魔法は使うのが遅く、絶妙に間に合わないことも。作戦設定でAIの動きをある程度いじれるのですが、設定が大雑把でいまいち噛み合わないことが多いです。

周回プレイの作業感が強い
「良いところ」で周回プレイがしやすいと言いました。少しこれとは逆行してしまうのですが、周回プレイは実際にやると作業感が強いです。
確かに元々の1周プレイ時間は短いですし、強さも引き継げますので2周目は10時間もかからずクリア出来ます。これ自体は良いんです。
これに対し作業感が強いと感じてしまう点は以下の通りです。
- 主人公によるシナリオ変化は序盤と終盤のみ
- プレイヤーが強すぎるせいでボタン連打で終わる戦闘
- 移動速度が遅い
プレイヤーの強さについては周回プレイは得てしてこんな感じですのでまだ良いです。シナリオ変化が言うほど感じられないというところ、”戦闘は秒速で終わるが移動速度が遅いため”ひたすら目的地に向かって走るだけのゲームと化してしまっているところ、この部分がダメなのだと思います。
シナリオはオリジナルがあるので変えられないとしたら、せめて移動関連は何とかして欲しかったところです。
まとめ
元が古いゲーム故に気になる点はありましたが、全体としては間違いなく良作です。オリジナル版のファンの方でも安心して遊べる作品だと思います。良作RPGが遊びたい方にも間違い無しです!
難易度自体は易しめで、誰でも遊びやすく出来ているというのも良いポイントです。
特に聖剣伝説シリーズの独特の世界観は良く再現されています。「3」ですが、特に前作までと繋がりがあるわけでも無いので聖剣シリーズをやったことが無い方でもオススメ出来る作品となっています。
逆にちょっと古臭いRPGが嫌だという方にはあまり向かないかもしれません。
以上で終了になります。最後まで見て頂きありがとうございました。またよろしくお願いします。
今作のトロフィー攻略記事はこちらです。プレイ中の方、これからプレイ予定の方、是非ご覧ください。
