こんにちは、あんず(@saki_anzu)です。
今回はGhost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)のレビューをしていきます。
今作は鎌倉時代の日本で「元寇」をテーマにしたオープンワールドアクションです。「元寇」という珍しいテーマをモチーフにした作品です。
非常に完成度の高い良質なゲームです。人によっては「神ゲー」と感じるレベル。
レビューに入る前に…そもそも「元寇」て何?という方もいると思うので簡単に説明しますね。(知っている方は読み飛ばして下さい)
元寇(「げんこう」と読みます)というのは、鎌倉時代に当時の巨大国家「モンゴル帝国」が日本を侵略するために攻めてきた歴史的大事件のことです。「蒙古襲来」(もうこしゅうらい)と言うこともあります。この元寇で最初に攻められた場所がタイトルにもある「対馬」です。歴史上では対馬はあっという間に侵略されてしまい、最終的に今の福岡あたりまで攻め込まれてしまう…といった内容です。
最終的には「神風」が吹いて日本は勝利するのですが、今作ではそこまでやらずあくまで「対馬島内」での戦いがメインになっています。
「じゃあ負け確定のバッドエンドなの?」と思われるかもしれませんが…、そこはプレイして確かめてみてください😌

それでは、よろしくお願いします。
こんな人にオススメ!
- 良質なオープンワールドアクションがやりたい!
- 時代劇が好き!
- グラフィック重視!
- 歴史ゲーム好き!
こんな人は注意
・流血・グロ表現が苦手な人
個人的評価:★★★★☆
- 圧倒的なグラフィック
- 主人公の壮絶な生き様が凄い
- ロードが早い
- ゲーム難易度はやや高い(難易度選択は可能)
- 流血・グロ表現多め
タイトル | Ghost of Tsushima |
機種 | PS4 |
発売日 | 2020.7.17 |
ジャンル | オープンワールドアクション |
制作会社 | Sucker Punch |
想定クリア時間 | 20時間(一直線に進めた場合) |
目次
どんなゲーム?
世界初?元寇をテーマにしたゲーム
歴史系のゲームでよく使われるのは戦国時代や、明治維新、三国志、大航海時代あたりです。そんな中、鎌倉時代の元寇をテーマにしたゲームはとても珍しいです。
歴史系ゲームの魅力の1つは「その時代の文化・思想に触れることが出来る」という部分です。しかしあくまで歴史は歴史、同じ時代をテーマにした作品の場合どうしても似通った部分が出てきます。
その点今作は、「元寇」というまだ他に誰も扱っていない(と思われる)テーマを使用しています。ですのであまりよく知らない、未知の文化に触れることが出来ます。



また、元寇というと当時の日本は相当攻め込まれ壮絶な状況であったと言います。そんな劣勢の状況をどう切り抜けていくのか、というのも魅力の1つですね。
武士と冥人(くろうど)、せめぎ合う2つの価値観を主軸にしたストーリー
主人公”境井 仁”(以下”仁”)は武士です。当初はいわゆる武士としての価値観で動いています。武士らしく正々堂々と敵を倒し民を守る、という感じですね。
しかし途中でそれでは民を守れないと悟り、武士らしからぬ戦い方を身につけていきます。暗殺、不意打ち、毒殺etc…です。このため仁は、冥府から敵を滅ぼすために蘇った者「冥人(くろうど)」と呼ばれるようになります。
蒙古(もうこ)という敵を倒すという目的は一緒でも、そのやり方から次第に武士達と冥人である仁は溝を深めていく…そんな人間模様も描かれるストーリーも魅力の1つです。
オープンワールド時代劇アクション
システムは特に洋ゲーでよく見る、オープンワールドのアクションゲームです。制作会社のSucker Punchはこういったゲームを得意としており、その完成度は高いです。
時代劇アクションと銘打っているだけあって、随所に時代劇感が出ています。戦闘中、敵の攻撃を捌いて反撃!の動きはテレビで見たことのある殺陣そのものです。

侍らしく一騎討ちを申し込んだり、正面から切り込んでいくのは勿論、まるで忍者のように敵を暗殺したり、暗具を用いて毒殺したり、撹乱したりと搦手を用いて戦うことも出来ます。

タイミングよく攻撃出来れば一撃で勝利

敵を一撃で倒せます
どちらの戦術も一長一短あり、ボス戦を含め大半の状況でどちらも有効ですのでプレイヤーは自分の好きな戦い方が出来ます。
グラフィックが凄い
色々言うより直接見てもらった方が早いと思うので…こちらのPVをご覧ください。(動画の途中から再生されるようになっています)
いやもう…これは凄すぎるでしょう!
ススキの平原を駆け抜けるシーンなんかは鳥肌が立つレベルです。
これがムービーシーンじゃなくて実際のゲーム画面というのが凄すぎます。
良いところ
圧倒的グラフィック
これもう何回言ってるんでしょう?というぐらい言ってますが、グラフィックが凄いです。時代の進化もここまできたかと思わされます。



時代劇アクション
見た目は殺陣をイメージした戦闘の本作ですが、これが面白い。
敵の武器に合わせてこちらは「型」を切替ながら戦います。例えば剣を持った敵であれば「石の型」、槍を持った敵であれば「風の型」といった具合です。
敵は1体1ではなく、何人かが集団で襲ってきますので敵に合わせ「型」を次々に切替つつ戦うわけです。勿論それだけではなく、基本的なガード、回避、受け流し(パリィ)等も織り交ぜつつです。これらを組み合わせた動き・効果音がまさに時代劇の「殺陣」そのものになっていて、メチャメチャ格好良い!

少し操作は忙しいですが、きっちり決まって敵を倒したときの爽快感も凄いです。

ロードが早い
こういったオープンワールドゲームをやったことのある人なら想像がつくと思うのですが、この手のゲームは大抵ロードが遅いです。広大なフィールドを読み込んでいるので仕方ないと思います。
しかし今作は今までのオープンワールドの常識を覆す程ロードが早いです!
ファストトラベル(ドラクエで言うルーラ。行ったことのある場所にワープする機能)もあるのですが、このときのロードも本っっっ当に早い。今までのゲームだとファストトラベルするか自分で歩くか、どっちが早いかな?なんて考えながらやっていたのですが、今作はそんなこと一々迷う必要が無い!
これは凄いことです。
ユーザーへの行き届いた配慮
ゲームをしていると色んな部分で“細かいイライラ”が出てくると思います。
今作はそんな細かいイライラを出来るだけ緩和するよう様々な配慮がされています。
例えばストーリーの進行。基本的には会話で進んでいくのですが、目的地に向かって歩いていく途中に会話をすることが多いです。この「歩いていく」というのはプレイヤーが操作しています。これは自分で操作出来ないシーン(例えばムービーシーン等)が続くと嫌になってしまうということを防ぐための仕様です。
ロード時間の早さもそうです。今作はそこそこ戦闘の難易度が高く、油断しているとあっさり死にます。しかしリスタートまでのロードが非常に早いのですぐにやり直せます。
目的地のあからさまな表示も無いです。特に今作のようなリアルなグラフィックのゲームで急にゲームっぽいマーカーが登場したら雰囲気ぶち壊しですよね?
かといって広大なマップで目的地の表示が無いと迷ってしまって大変です。
こうならないよう今作では風向きや鳥の動きで目的地を目指せるようになっています。雰囲気を保ちつつ目的地までの誘導も行える、素晴らしい表現方法です。

個人的に気になったところ
似たような景色が多い
ゲーム中、似たような景色が多いです。良く見ると細かい違いがあったりしますし、それはそれで凄いのですが、パッとみたときの印象が同じような感じです。
ただ基本的に小さな島内の話ですので、仕方ない部分ではあると思います
マップの文字・アイコンが見辛い
マップはこんな感じです。

アイコンがたくさん見えると思います。このうち、大きいアイコンは良いとしても小さいアイコンや文字がちょっと見辛いです。
アイコンはカーソルを合わせれば説明が出るのでまだ良いのですが、問題は文字のほう。時々ゲーム中に「○○の地方では〜」みたいな話が出るのですが、この文字が見辛いせいでどこを指しているのか分からない。
ゲーム的には必要な目的地はしっかり表示されるので進行上問題は無いですが、「あの話はどこのことだよ〜?」となってしまうことがありました。
まとめ
気になる点はあるにはあります。が、正直大した問題ではありません。
グラフィック、アクション、インターフェースどれを取っても超一流の完成度と言えます。
ハイクオリティなゲームがやりたい方、オープンワールドアクション好き、歴史ゲーム好きにはマストバイレベルの作品です!!!!😆
是非是非やってみてください
ただ、1つだけ注意点があります。テーマの関係上仕方ないのですが、流血や斬首、遺体の描写等のいわゆるグロ表現が多い作品です。苦手な方は避けたほうが良いです。
以上で終了になります。最後まで見て頂きありがとうございました。またよろしくお願いします。
